【レビュー】Riot Act by Pearl Jam

アルバムレビュー2回目はPearl JamのRiot Actです。

アルバム概要

アーティスト:Pearl Jam
アルバム名:Riot Act
リリース:2002/11/12
トラックリスト:
Can’t Keep
Save You
Love Boat Captain
Cropduster
Ghost
I Am Mine
Thumbing My Way
You Are
Get Right
Green Disease
Help Help
Bu$hleaguer
1/2 Full
Arc
All Or None




どこまでも続くような暗闇と、一掴みの希望

Pearl Jamが2002年にリリースしたアルバムがRiot Actです。

9.11テロ、ブッシュ政権下でのフラストレーション、Pearl Jamのライブでの観客の死亡事故といった暗いニュースが続く中でリリースされた作品のため、一般的には暗くてつかみどころの無い作品として認知されています。

しかし、そういった前情報を持たないまま聞いた私は、確かにスローで明るくは無いが、暗闇の中にもどこか未来への希望を感じさせる音だなという印象を抱きました。

TenやVs.の頃の攻撃的な反骨精神は感じられず、代わりにそこにあるのは心にどんよりと立ち込める暗雲のような憤り、不安、悲しみ。

2ndシングルとしてもリリースされたSave youは身近な人間が命を浪費する姿への憤りを歌っており、NirvanaのKurt Cobain, Alice in ChainsのLayne Staleyといったボーカリストが自殺やドラッグにより命を落としたことに対する、Pearl Jamメンバーの行き場のない思いを歌っているように感じられます。

ただ、先ほども書いたとおりこのアルバムから漂うのは不の感情だけではなく、暗闇の中で一寸の光を見つけ、もう少し頑張って前に進もうとするような前向きなメッセージも感じられます。

1stシングルとしてリリースされたI Am Mineは暗闇の中から少しずつ人々が希望や自由を手にするきっかけを見つけていく、まさに私がこのアルバムから受けた印象を集約したような言葉が綴られています。

一つ一つの曲はつかみどころが無くどことなくとっつき辛いこの作品ですが、改めて歌詞カードを見ながらその当時のPearl Jamの思いを読み解いてみると、何か印象が変わってくるかもしれません。

 

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