【レビュー】Islands by Ash

今回はAshのニューアルバムIslandsをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Ash
アルバム名:Islands
リリース:5/18/2018
トラックリスト
True Story
Annabel
Buzzkill
Confessions In The Pool
All That I Have Left
Don’t Need Your Love
Somersault
Did Your Love Burn Out?
Silver Suit
It’s A Trap
Is It True?
Incoming Waves




初期Ashを髣髴とさせるアルバム

Ashとは4作目のFree All Angelsからの付き合いで、過去作品はもちろんのこと最新作も常にチェックしてきましたが、最新作の今作Islandsは特に初期作品のようなティーンエイジの甘酸っぱさを連想させるピュアなメロディ・楽曲構成が耳につく作品に仕上がっています。

ただし、ただ単に過去の焼き増しになっているのではなく、バンドメンバーが年齢を重ねたが故のちょっとした渋みがいたるところに散りばめられています。

ファーストシングルのBuzzkillはこれからの夏にぴったりなクールで後味すっきりなポップロックに仕上がっていますが、特筆すべきは絶妙なコーラスとの掛け合いだと思います。

かつてギター/ボーカルのシャーロットが在籍していた頃は彼女がコーラス部分を担っていましたが、彼女が脱退した後はドラマーのリックがコーラスを担当するも、正直力不足な感は否めなかったと思います。

それが、このBuzzkillではリックのコーラスがこれでもかとフィーチャーされており、すっかりAshの楽曲を彩る一個性として立場を確立しています。

実際、先日のレコードストアデイの際に彼らのアコースティックライブを目にしましたが、リックのコーラスはライブでもしっかりと存在感を放っていました。

セカンドシングルとしてリリースされたこのAnnabelはAshのキャリアの中でも指折りの名曲になること間違いなしのキラーチューンです。

聞いていて甘酸っぱくて胸が締め付けられるようなAsh節がこれでもかと詰め込まれていて、きっとライブでも大合唱になること間違いなし。

これらシングルカットされた曲をアルバムリリース前に聞いた際には夏らしい爽やかなアルバムに仕上がっているのかなと推測していましたが、実際にアルバムを聞いてみるとミドルテンポで、それこそ秋や冬を感じさせるようなメロディの楽曲が多いことに気付かされます。

このDon’t need your loveは歌詞の内容も相まって、秋の木の葉の舞う季節を連想してしまいます。

このDid your love burn out?ではイントロのメロディから不思議と日本的なテイストを感じずにはいられません。

アルバムタイトルのIslandsが表しているように、今作はいくつかの島での経験からインスピレーションを受けたようですが、日本の直島や豊島も含まれているようですので、もしかすると日本のテイストを感じるのはそういったバックグラウンドも関係しているのかもしれません。

また、この曲を聞いているとWeezerが脳裏に浮かびました。初期のAshとWeezerはどこか共通項が多いように思いますが、またここにきて両者で共通項を感じることになるとは。

このSilver Suitでは冬の澄んだ空気の中で星空を眺めているかのような、ピュアで透き通ったメロディが印象的です。

初期のAshでもGoldfinger等泣きのメロディでゆったりテンポで聞き手を魅了する楽曲がありましたが、このIslandsに収録されている楽曲はバンドとしてのキャリアの長さに裏打ちされた円熟味が自然とあふれ出てきたかのような、今の彼らだからこそ作ることのできる楽曲なんだろうなと感じずにはいられません。




オフィシャルサイト限定レコードをご紹介

今回のIslandsはAshオフィシャルサイトからオーダーし、↑のようなサイン入り限定シルバーレコードを入手しました。

写真ではレコードに皺が入っているようですが、実物は少しまだらがかった銀色の塗装がされています。

サインのプロセスはInstagramに投稿されていましたが、実際に作品を手にすると感慨深いものがあります。

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