ブラックフライデーとレコードストアデイ
アメリカでは1年のうち最も小売店の売上高が大きくなるブラックフライデーと呼ばれる日がありますが、今年は11/24(金)がその日でした。
そして、毎年そのタイミングに合わせてレコード愛好家のためのイベントレコードストアデイも設定されています。
この日に合わせて各レーベルが限定レコードを販売しますが、今年もU2が12月に発売予定のアルバムからのシングルを発売したり、Ryan Adamsの人気作品Prisonerがカセットで発売されることがアナウンスされ、イベントの開催前から非常に大きな話題を呼んでいました。
レコードストアデイ限定のアイテムはこちらからご確認いただけます。
http://recordstoreday.com/SpecialReleases
ブラックフライデーという、様々なお店が1年で最も値引きを行う日ということもあり、各レコードストアはレコードストアデイ限定アイテムの発売に加え、新品・中古レコードの割引も行い多くの音楽ファンを楽しませてくれました。
ここからはブラックフライデー・レコードストアデイ当日の様子を各レコードストアのSNS投稿を交えながら見ていきたいと思います。
レコードストアは早朝から大忙しです
11/24(金)は早朝からお店をオープンさせるレコードショップが多く、この日の限定アイテムをゲットするため開店前には長蛇の列ができることも珍しくありません。
ニューヨーク・ポキプシーのレコードストアDarkside Recordsでも早朝から多くの音楽ファンが訪れ、風除けのテントの中やストーブの前で開店の時を今か今かと待ちわびています。
ニューヨーク・ナイアックのレコードストアKiam Records Shopでも開店前から音楽ファンの姿が。
早朝から待機している音楽ファンのためにドーナツや熱々のコーヒーが振舞われました。
先ほどご紹介したDarkside Recordsでは地元のベーグルショップが店内に出展し、朝から音楽を求めるファンのエネルギー補給に一役買っていました。
アメリカ西海岸を中心に展開しているAmoeba Musicではこの日のために各種割引が実施されました。
音楽アクセサリーやレコードプレイヤーなど少し高級なアイテムもこの日は割引が行われお求めやすい価格となります。
The White StripesのJack Whiteが経営することで知られるThirdman Recordsも、自前のプレス工場でこの日のために多くのレコードをプレスしてくれました。
Jack Whiteがレコードの復権を信じて少し前に稼動させたレコードプレス工場ですが、こういったイベントの際にはひときわその果たす役割の大きさを痛感させられます。
ブラックフライデーの翌日もレコードストアへの客足は途絶えません
このブラックフライデーという日は日本のニュースでも取り上げられ、その熱狂振りをご存知の方も多いかと思いますが、実はこのブラックフライデーの翌日も多くの音楽ファンでにぎわうレコードストアが多いのをご存知でしょうか。
実はこのブラックフライデー翌日の土曜日はスモールビジネスサタデーと呼ばれ、レコードストアのような小さなお店が工夫を凝らしながら客足を伸ばします。
ブラックフライデーで既に音楽ファンを喜ばせたレコードストアも、この日のために仕入れたレコードを放出したり、ブラックフライデーの割引に加え更に割引を行ったりと、更なる売上獲得のため工夫を凝らします。
Darkside Recordsでもブラックフライデーでの割引よりも更にお得な割引率を提示したり、この日のために入荷したレコードを放出していました。
また、このスモールビジネスサタデーに合わせてレコードを発売しているアーティストもいます。
人気バンドDawesは彼らが大好きなレコードストアを支えたいと、この日のためにライブ音源をリリースすることを決定。
アーティストが小さなレコードストアを支えたいと自ら手を差し伸べるその姿に、イチ音楽ファンとして胸が熱くなりました。
音楽のデジタル化などを受け経営が厳しくなるレコードストアも増えているようですが、普段から小さなレコードストアでレコードを購入することはもちろん、こういったお得なセールのタイミングでお店も私たちもWin-Winになるような大きなお買い物をしてみることで、音楽産業を支えることが可能になります。
アメリカにお住まいの場合はブラックフライデーにデパートへ出かけ大きな買い物をする方も多いかと思いますが、買い物の帰り道にレコードストアに寄ってみてはいかがでしょうか。
それまで手が出なかったアイテムも、この日ならばお得に購入することが可能かもしれません。
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