【レビュー】Wrong Creatures by Black Rebel Motorcycle Club

今回はBlack Rebel Motorcycle Clubの2018年作品Wrong Creaturesをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Black Rebel Motorcycle Club
アルバム名:Wrong Creatures
リリース:1/12/2018
トラックリスト
DFF
Spook
King of Bones
Haunt
Echo
Ninth Configuration
Question of Faith
Calling Them All Away
Little Thing Gone Wild
Circus Bazooko
Carried From the Start
All Rise




ダークなガレージロックヒーローの帰還

Black Rebel Motorcycle Clubはガレージロックバンドに分類されますが、その音楽は時にサイケデリック的であり、シューゲイザー的でもあったりと様々な表情を見せてくれます。

今回ご紹介するWrong Creaturesでも彼らの持ち味であるダークさは健在で、彼らのファンであれば「これだよ、これ!」と言いたくなる雰囲気の楽曲が目白押しです。

1998年から活動している彼らも、気づけば活動を開始して20年が経過しようとしており、その歳月の中でバンドは幾多の障壁を乗り越えてきました。

おそらく最も大きな壁として彼らの前に立ちはだかったのは、メンバーの健康問題でしょう。

ドラマーであるLeah Shapiroが脳の病気のため手術を受けたり、残されたメンバーも精神的な病気に蝕まれるなど、一時はバンドとしての活動が危ぶまれる時期がありました。

幸いなことにLeahの手術は成功し他のメンバーも病を克服したようですが、特にここ数作品に対してはファンも「無事に作品をリリースしてくれるのだろうか」という拭いきれない不安を感じていたことと思います。

2018年に入り、かつてから噂されていたアルバムがリリースされ、バンドはこれから北米をスタートしツアーに出るようですのでこれまで通りバンドとしての機能を全う出来るほどに調子を取り戻したようで、私個人としてもホッとしたというのが正直なところ。

波乱の時期を乗り越えたバンドが奏でる楽曲はどのようなものなのか、私はてっきりドス黒い地を這いずり回るかのようなロックを想像していましたが、蓋を開けてみると分かりやすいメロディラインが耳に心地よい、これまでのBlack Rebel Motorcycle Clubの作品たちとは少し異なるテイストの作品に仕上がっていました。

彼らの音を語る際にその暗さは避けて通ることができませんが、それでも今作は温かみや懐かしさのような感情を想起させるメロディが印象的です。

今作を聞くにあたり過去のアルバムも改めて聞きなおしてみましたが、聞きやすさという点では彼らのキャリアの中でもトップクラスだと思います。

ダークな世界に浸りつつ、ライブ会場ではそのリズムに身を任せながら時々メロディを口ずさむ、そんな自分の姿が今から目に浮かぶようです。

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