【レビュー】Nightmare Logic by Power Trip

今回は9月に東名阪での来日公演も決定しているPower TripのNightmare Logicをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Power Trip
アルバム名:Nightmare Logic
リリース:2/24/2017
トラックリスト
Soul Sacrifice
Executioner’s Tax (Swing of the Axe)
Firing Squad
Nightmare Logic
Waiting Around To Die
Ruination
If Not Us Then Who
Crucifixation




メタリックなサウンドがより前面に押し出された2作目

デビューアルバムManifest Decimationでハードコア、スラッシュメタルファンを虜にしたPower Tripが勢いはそのままに(いや、勢いをだいぶ増して?)帰ってきました。

アルバムジャケットの仰々しさとは裏腹に、一昔前のスラッシュメタルを想起させる耳馴染みのよい音楽を聞かせてくれる彼らですが、2作目となる本作ではその聞きやすさが増しているように感じます。

ボーカルは男臭く、ギターリフはスラッシュメタル直系、ビートはハードコアそのものですが、その猪突猛進な曲構成が聞き手の負担を減らしているのかなと感じられます。

グラインドコア程の狂気をはらんでいるわけではなく、80年代のスラッシュメタル程のさっぱり感もなく、少し重いですがするりと耳通りのよい、絶妙な按配。

本作は各メディアでも絶賛され、2017年のベストアルバムランキングにランクインしているのを何度も目にしましたが、それも納得の内容。

ハードコアがお好きな方の中にはメタリックなリフも大好物という方がいるかと思いますが、その層をドンピシャで狙ってきている曲構成。
しかし、普段ハードコアしか聞かないというリスナーもザクザク刻むリフを聞いていると不思議と体が動き出すのではないかと思います。

アルバムのタイトルにもなっているこのNightmare Logicのギターを聞いていると少し懐かしい気持ちになりますが、それは過去のハードロック・メタルのエッセンスが垣間見えるからでしょう。

最新と過去の音楽エッセンスをうまく融合するというのは意外と難しいものですが、それをサラリとやってのけ、さらに自分たちの型に作り変えるオリジナリティを持っているバンドがどれだけ存在するでしょうか。

うるさい音楽は苦手で…という方にも騙されたと思って一度聞いていただきたいバンドです。




2018年9月には来日公演も予定されています

現在ツアー真っ只中のPower Tripですが、この9月には待望の来日公演も予定されています。

09/15(土)東京: 新大久保Earthdom w/ COFFINS, G.A.T.E.S
09/16(日)愛知: 名古屋今池Huck Finn w/ BLACK GANION, tba
09/17(月・祝)大阪: 東心斎橋Conpass w/ SECOND TO NONE, assembrage, CYCOSIS
09/18(火)東京: 新代田Fever w/ ENDON, tba

東京、名古屋、大阪の3都市で予定されているツアーでは豪華なゲストが名を連ねていますが、日本のハードコア・メタルマニアとして知られるPower Tripメンバー準備した共演希望者リストをもとに出演を打診し今回の共演が実現したようです。

ハードコア・メタル好きな方はぜひ、世界中でライブ出演オファーが途切れない彼らの演奏を生で堪能してみてください。

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