【レビュー】Haiku From Zero by Cut Copy

今回はオーストラリアのメルボルンを拠点とするシンセポップバンドCut CopyのHaiku From Zeroをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Cut Copy
アルバム名:Haiku From Zero
リリース:9/22/2017
トラックリスト
Standing in the Middle of the Field
Counting Down
Black Rainbows
Stars Last Me a Lifetime
Airborne
No Fixed Destination
Memories We Share
Living Upside Down
Tired to the Weather




オーストラリアのシンセポップバンドが紡ぐ初夏のような晴れやかなポップサウンド

このCut Copyというバンドはシンセやエレクトロニカを前面に押し出した軽快なサウンドが持ち味のひとつですが、Haiku From Zeroでもその魅力は健在で、そこに肩の力の抜けたリラックスした雰囲気が加わり、何とも心地よいサウンドに仕上がっています。

もしCut Copyの楽曲を聞いたことがないという方は、先行シングルとして公開されていたAirborneを聞いていただくとそのいい意味での「軽さ」を感じていただけると思います。

ジャキジャキとしながらも空間を浮遊するかのようなエフェクトがかかったギター、リラックスした声、途中から聞こえてくるヘンテコなシンセ音。
まるで子供が楽器の入った箱をひっくり返して音を鳴らしているかのような無邪気な音は、聞いている人間を不思議と優しい気持ちにしてくれます。

パーカッションとシンセの音を主体に構築したStanding in the Middle of the Fieldは、3分半を越えた辺りから一気に盛り上がりを見せますが、その音を聞いていると夏の海辺をドライブしているかのような爽快感。

緊張感を感じさせる音楽、テーマを頭で考えさせる音楽の人気が大きくなる一方で、こういったリラックスして聞ける音楽というのは非常に貴重で、2017年の音楽シーンを振り返ってもここまで陽のイメージを感じさせる音はあまりなかったなとふと気付かされました。

もし上記のPVを観てHaiku From Zeroが気になった方は以下からアルバム全体を試聴いただくことが可能です。

ふとした瞬間にこういった軽快なシンセポップを聞きたくなりますが、Haiku From Zeroは度々お世話になる作品になりそうです。

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