先日Silvertideと解散後のメンバーの活動についてご紹介しましたが、少し世知辛いニュースが入ってきましたのでご紹介します。
またひとつ期待のバンドが姿を消しました
SilvertideのギタリストNick PerriはバンドMount Hollyを結成し、数年前から1stアルバムのレコーディングを進めていました。
しかし、今年に入ってベーシストが脱退、遂にはバンドからボーカリストの脱退も発表され、Mount Hollyは解散。
このバンドがレコーディングを開始した直後からその動向を見守ってきましたが、やっと1stアルバム発表の目処が立ちリリースを待ちわびていた途端に解散が告げられ、やりきれない気持ちがこみ上げてきました。
バンドは解散するものの、レコーディングを進めてきたアルバムがお蔵入りすることなくリリースされることは不幸中の幸いでしょうか。
このアルバムは発売されるとすぐに音楽チャートを駆け上り、40位に到達するほどの人気を見せました。
ほぼ無名のバンドと思っていましたが、私と同じようにアルバムのリリースを待ち望んでいた人たちがたくさんいたのでしょうね。
才能あるバンドをサポートできる仕組みの必要性を感じずにはいられません
このMount Hollyは、その楽曲を聞いていただいても分かるとおり非常にストレートなロックを得意とする、世界中の音楽ファンに受け入れられてもおかしくない程の才能を持ったバンドでした。
ではなぜ1stアルバムをリリースできるというタイミングでMount Hollyは解散しなければならなかったのでしょうか。
彼らの活動を追いかけ続けてきた身としては、長期にわたるレコーディングによる金銭的圧迫が背景にあるのだろうと推測します。
実際、ギタリストのNick Perriはギター機材販売の投稿を何度か掲載していました。
元Silvertideメンバーであり、一時期あの人気ロックバンドShinedownにも所属していたギタリストが、遂には自分の機材を売り払いながら音楽活動を続けなければならないという現実に、非常に胸が苦しくなる思いでした。
Nickのように名を馳せたギタリストですら困難を伴いながらのレコーディングを続けてきたのですから、他のメンバーはなお更苦しい生活を送ってきたのでしょう。
音楽を追い続けたいという夢と、どう生活していくかという現実との狭間で相当悩んだことは想像に難くないです。
私はたまたま彼らの活動を追ってきたのでこの終幕を見届けることができましたが、世の中には作品をリリースすることなく消えていくバンドが数多に存在しているのですよね。
そう考えると、アーティストを金銭的にサポートできる仕組みというのは非常に重要だと改めて気づかされました。
PledgeMusicといった一部のサイトでは事前にアーティストが募金を呼びかけ、一定の金額が集まったところで作品をリリースし、お金を拠出したファンは作品完成後に作品を入手する権利を得られるという仕組みが整えられていますが、こういった仕組みがどんどん規模を拡大し、無名アーティストの活動を支援する土台ができればと考えています。
先ほども記載した通り、Mount Hollyのアルバムはリリース後チャートの40位にランクインしており、多くのファンを擁していたことが分かります。
もしファンが先立ってバンドに対して投資できる体制が整っていればメンバーが音楽製作に集中できたのではないかと思わずにはいられません。
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