【レビュー】Entertainment by Waterparks

ド直球のポップロックを得意とするバンドWaterparksが2018年にリリースしたEntertainmentをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Waterparks
アルバム名:Entertainment
リリース:1/26/2018
トラックリスト
11:11
Blonde
Peach (Lobotomy)
We Need To Talk
Not Warriors
Lucky People
Rare
Tantrum
Crybaby
Sleep Alone




ポップロックはかくあるべしと気付かせてくれる作品

Waterparksはアメリカのテキサスで2011年に結成され、その抜群すぎるメロディセンスを武器に知名度を高めてきました。

2016年にファーストアルバムをリリースしてから約1年という短いスパンで届けられたのが今作Entertainmentです。

今作のリリースを、ハードコア音楽を中心に紹介するアメリカの雑誌New Noise Magazineで目にし、「なぜジャンル違いの音楽をこの雑誌が紹介しているのか」と疑問を抱いたものです。

なぜNew Noise Magazineが今作を取り上げたのか、本誌の中にも記載されている通りただのポップロックの枠に留まっていないことが要因のようです。

彼らの楽曲を聞いていただければ「ここまでしなくても」と言いたくなるほどのド直球のポップメロディが満載でどこかむず痒くなってしまうのですが、聞いているうちにここまでの美メロを書き上げられるという事実に関心させられます。

シングルカットされた楽曲がずば抜けた良メロを持っていても、その他のアルバム曲は凡作、というアルバムは掃いて捨てるほどあります。しかし、このWaterparksはどういう訳かアルバムの1曲目から最終曲までどれをシングルカットしても申し分ない程の良メロで埋め尽くされています。

Sum 41、Blink-182、Good CharlotteやGreen Day等からの影響を公言している彼らですが、メロディラインのキャッチーさではそれら大先輩バンドに引けを取っていません。

じっくり聞いているとロックやポップだけではなくエレクトロニカやヒップホップといったジャンルの要素も取り入れており、キャッチーでありながら凝ったアレンジになっていることに気付かされます。

このPeach(Lobotomy)も申し分ないメロディを擁していますが、アコースティックギターと鍵盤をメインにアレンジを行うことで「甘いメロディばかりで胸焼けしてしまった…」ということにならないよううまくアレンジされています。

Waterparksはポップロックが好きな方はもちろんのこと、普段ポップはあまり聞かないという方こそ聞いてみていただきたいです。
ただ甘ったるいだけではない、多方面の音楽エッセンスを織り交ぜた興味深いアレンジの楽曲たちに、知らず知らずのうちに魅了されるはずです。





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