【レビュー】Songs of Praise by Shame

今回はUK発のポストパンクバンドShameのデビューアルバムSongs of Praiseをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Shame
アルバム名:Songs of Praise
リリース:1/12/2018
トラックリスト
Dust on Trial
Concrete
One Rizla
The Lick
Tasteless
Donk
Gold Hole
Friction
Lampoon
Angie




若き青年たちの才能を感じさせる一枚

このShameというバンドはロンドン南部を拠点とするバンドで、ジャンルとしてはパンクのエッセンスを詰め込んだロックに分類されます。

メンバーの年齢はまだ20歳そこそこですが、実際に彼らの鳴らす音を聞いてみると若さと勢いで突っ走った作品という訳ではなく、地に足をつけ作りこまれた作品であることが分かります。

One Rizlaはアルバムきってのメロディアスな楽曲ですが、イントロから聞こえてくる甘いギターの音色と、美しいメロディを歌い上げるすこししゃがれた声が見事なまでにマッチしており、このPVを見て彼らの音に興味を持った方も多いはずです。

ただ、アルバム全体がメロディアスで幸福感に満ち溢れているかというと、答えはノーです。

このDust on Trialでは少し気だるげな演奏をバックに、どこかKing Kruleを想起させる低くしゃがれた歌声が聞こえてきて、先ほどのOne Rizlaで聞かれたような明るさは影を潜めています。

デビューアルバムで類似した雰囲気の曲をふんだんに盛り込むバンドもいれば、異なる雰囲気の曲を詰め込みマーブルカラーのように表情を次々変えてくるバンドもいますが、このShameは後者に当てはまります。

1曲1曲の雰囲気が異なっており、イントロが始まる度に「こうきたか」とその引き出しの多さに感心させられます。

根底にあるのは荒削りなパンクですが、加えるスパイスの分量を変えることでポップ寄りの楽曲に仕上げたり、ダウナーなインダストリアルロックのような楽曲に仕上げたりと、その若き才能をひしひしと感じます。

Shameがとあるインタビューで「俺たちの歌声や演奏は決して世界一すばらしいものではないけど、みんな惹きつけられるはずだ」と語っていた通り、荒削りなところは多いもののそれでも曲にのめり込ませるモノを確実に持ったバンドだと思います。




ライブにも期待できるバンドだと思います

私は本作をRough Tradeにて購入しましたが、特典としてついてきたライブ音源CDを聞くとパンク系のバンドらしく体が無意識に動き出しそうな熱量を秘めていました。

これは一度生でその演奏を聞いてみたいものです。3月にニューヨークにてライブを行うようですので、それまでこのSongs of Praiseを聞き込み予習を行います。

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