【レビュー】Visions Of A Life by Wolf Alice

今回はWolf AliceのVisions Of A Lifeをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Wolf Alice
アルバム名:Visions Of A Life
リリース:9/29/2017
トラックリスト
Heavenward
Yuk Foo
Beautifully Unconventional
Don’t Delete the Kisses
Planet Hunter
Sky Musings
Formidable Cool
Space & Time
Sadboy
St. Purple & Green
After the Zero Hour
Visions of a Life




ジャンルにとらわれないWolf Aliceの2ndアルバム

アルバムの発売前に公開された4曲を聞いて、1stアルバムで感じたWolf Aliceの音楽の多様性は今作でも健在なんだなと安心しました。

ある曲を聞くとグランジのようで、ある曲はシューゲイザーのようで、自分たちのやりたい音楽を自由奔放に鳴らしているバンドWolf Aliceですが、雑多でありながらどこかまとまりのある彼らのアルバムは聞けば聞くほど病みつきになります。

かくいう私も1stアルバムにすっかり魅せられた人間でしたので、同じ路線での進化を期待していました。

1stアルバムも多様な楽曲が詰まったアルバム、という印象が強かったですが、今作はより多様性の幅が広がり、いい意味で雑多な雰囲気が増しています。

アルバムの冒頭を飾るHeavenwardはシューゲイザー全開の楽曲となっていますが、この後のYuk Fooで全く別方向のベクトルへ連れて行ってくれます。

静かで厳かなシューゲイザーサウンドを終えるとパッキシュな叫びが聞こえてきますが、この両極端な楽曲が並ぶことこそがWolf Aliceの真骨頂です。

このバラバラの音楽性を散漫と受け取るか、魅力的と感じるかは聞き手次第ですが、この手のアルバムは一度腹に落ちると抜け出せないほどの魅力を持ち始めるから不思議です。

様々な音楽性を見せ付けてはくれるものの、その分野の大物バンドとはどこか雰囲気が違いオリジナリティを感じるのは、それぞれのジャンルをWolf Aliceというバンドがきちんと咀嚼し、自分たちの音としてアウトプットできていることを証明してくれています。

偉大なバンドの後には常にフォロワーバンドが姿を現し、それなりのクオリティの音をそれなりのチャートランクに送り込むことが多いですが、そんな安っぽい模倣はここにはありません。

むしろWolf Aliceというバンドが出したかった音をたまたま先人が鳴らしていただけで、それを2017年の現在進行形で完成系に持ってきてくれたのがWolf Aliceとでも言わんばかりの楽曲たち。

1stアルバムからの大きな成長を見せつけてくれた今作を経て、次回はどのような音を聞かせてくれるのか、そんなことをもう考えてしまうほどの素晴らしいアルバムを届けてくれました。

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