【ライブレポ 】Roger Waters / Us + Them at Nassau Coliseum

Roger WatersのUs + Themツアーに参加してきましたのでその様子をお届けします。

ライブ概要

◆ツアー名:Us + Them
◆日時:9/15/2017
◆会場:Nassau Coliseum
◆セットリスト:
Speak to Me(Pink Floyd)
Breathe(Pink Floyd)
One of These Days(Pink Floyd)
Time(Pink Floyd)
Breathe (Reprise)(Pink Floyd)
The Great Gig in the Sky(Pink Floyd)
Welcome to the Machine(Pink Floyd)
Déjà Vu
The Last Refugee
Picture That
Wish You Were Here(Pink Floyd)
The Happiest Days of Our Lives(Pink Floyd)
Another Brick in the Wall Part 2(Pink Floyd)
Another Brick in the Wall Part 3(Pink Floyd)

Dogs(Pink Floyd)
Pigs (Three Different Ones)(Pink Floyd)
Money(Pink Floyd)
Us and Them(Pink Floyd)
Smell the Roses
Brain Damage(Pink Floyd)
Eclipse(Pink Floyd)

Vera(Pink Floyd)
Bring the Boys Back Home(Pink Floyd)
Comfortably Numb(Pink Floyd)




Animalsで語られたストーリーは今も続いている

Roger Watersという人物は常に音楽で何かを訴え続けてきましたが、今回のツアーではPink Floydの名盤Animalsをベースに現代社会を風刺しています。

以前Animalsについて記事にしましたのでぜひご覧下さい。

私はニューヨークのNassau Coliseumという会場でのライブに参加しましたが、既に同じくニューヨークブルックリンでもライブを行っていたRoger Waters。

「3時間近いライブで会場を沸かせた」「大迫力のステージングで観客を魅了」といったニュースを耳にしていましたので、非常に楽しみにしながら当日を迎えました。

開演は8時の予定となっていましたが、実際にショーがスタートしたのは8時半頃。
1曲目のSpeak to MeからPink FloydのアルバムThe Darkside of the moonの楽曲を中心に往年のヒットソングが続きます。

Welcome to the Machineを終えるとRoger Watersの最新ソロアルバムからの楽曲が演奏され、その後Wish You Were Hereから再度Pink Floyd時代のヒット曲が続きます。

Pink Floyd時代にDavid Gilmourがリードボーカルをとっていた楽曲はJonathan Wilsonが歌い上げるシーンが多かったですが、彼の歌声とギターは素晴らしく、Roger WatersがソロとしてPink Floydの楽曲を再構築しようとするならばJonathan抜きでは難しかったことでしょう。

The Happiest Days of Our Livesのイントロが聞こえてくるとThe Wallのジャケットを髣髴とさせる壁の映像が映し出されます。

Another Brick in the Wall Part 2、Another Brick in the Wall Part 3と名曲が続きますが、その演奏に合わせてResistと書かれたシャツを着た子供たちがステージに登場しました。

ここまで明確な社会風刺は感じられないままライブが展開されてきましたが、このAnother Brick in the Wallから一気に風刺色が強くなっていきます。

ツアーのコンセプトにもなっているアルバムAnimalsからの楽曲Dogsのイントロが始まると、客席頭上に何らや鉄柱のようなものが降りてきました。

何が始まるのかと見守っていたら、Animalsのジャケットに描かれている発電所が登場。

あの豚の姿も再現されていました。プカプカと浮かぶ姿が非常に愛らしいです。

続くPigs (Three Different Ones)からは一気にトランプ批判が始まります。

赤ちゃん姿のトランプや、プーチンが赤ちゃん姿のトランプを抱えあげる姿も。

しまいには豚の風船が会場内を飛びまわります。

Pigsではトランプ批判が中心ではあるものの、曲の後半では世界情勢の混迷を示唆するメッセージ性の強い言葉と写真が次々と映し出されました。

Us and Them、Smell the Roses、Brain Damageと楽曲が演奏される中で、再びスクリーンには世界中の紛争や飢餓を連想させる映像たちが映し出されます。

楽曲が素晴らしいのはもちろんなのですが、こういった映像を見せられることでメッセージ性が更に増し、音楽コンサートとしてではなく視覚情報も重要な要素と位置づけたひとつのショーとして機能しているのだなと思い知らされました。

ライブのハイライトとなったEclipseではThe Darkside of the Moonのジャケットを思わせるピラミッドが光で形作られました。
今回のライブ、特にDogs以降は視覚でPink Floydファンを喜ばせる演出が満載で、様々な場面で歓声があがっていました。

Roger Watersのライブには初めて足を運びましたが、非常に素晴らしいライブでした。

以前Pink Floydの名盤The Wallを完全再現するライブをRoger Watersが行っていましたが、今回のツアーのクオリティの高さから察するに、相当素晴らしいものだったのでしょう。

行かなかったことを今更後悔しています。




Pink Floydの歴史の長さと、音楽のクオリティの高さを感じられるライブでした

今回のRoger Watersのライブに参加して、親子で参加している人が多いなという印象を受けました。

Pink Floydのその長い歴史を考えれば当然といえば当然ですが、時代が変わっても愛され続ける音楽を生み出したことを意味しますよね。

きっと親の影響でPink Floydを聞いていた子供たちは今回のライブを観て好きな曲が増えたことでしょう。

私はPink Floydの中でもAnimalsが特に好きなアルバムでしたが、今回のライブを通してその曲の重みを再認識するいいきっかけとなりました。

往年のヒットソングを中心に、視覚面でも楽しませてくれるRoger Watersのライブ、非常におすすめです。

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1 件のコメント

  1. ピンバック: 【レビュー】Animals by Pink Floyd | Pom's Records

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