【レビュー】Strange Little Birds by Garbage

今回はGarbageが2016年にリリースしたStrange Little Birdsをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Garbage
アルバム名:Strange Little Birds
リリース:6/10/2016
トラックリスト
Sometimes
Empty
Blackout
If I Lost You
Night Drive Loneliness
Even Though Our Love Is Doomed
Magnetized
We Never Tell
So We Can Stay Alive
Teaching Little Fingers to Play
Amends




憂いを帯びたロマンティックなGarbage

アルバムのリリース情報が発表され、リードシングルEmptyが各メディアでオンエアされ始めた頃には「初期Garbageの再来」といったコメントも寄せられていました。

確かにこの曲だけを聞くとそういった反応が出てきてもおかしくないのかなと思います。

ただ、アルバムのオープニングトラックであるSometimesのダークで美しいメロディに耳を傾けていると、その認識が誤っていたのではないかと疑い始めるはずです。

しかし、2曲目のEmptyでその疑念が取り払われて、3曲目のBlackoutで再度ダークさが顔を出します。

この1曲目から3曲目までの流れはアルバム全体の構成をうまく表現していて、アルバムの7割ほどを闇が覆っていて、時おり初期Garbageのようなメロディにより視界が開けるような感覚を感じることができます。

ただし、ダークさといっても聞いていて気が滅入るようなものではなく、ひたすらセクシーで艶やかなダークさです。

デジタル音も多用されていて、Gary Newmanにも通ずるようなインダストリアルロックの雰囲気もあります。

4曲目のIf I Lost Youはデジタルな音にファルセット気味の優しい歌声がうまくマッチしていますが、耳元でささやかれているかのような歌声は怪しい雰囲気もうまく生み出しています。

アルバム後半のハイライトを飾るSo We Can Stay Aliveでは霧がかかった闇夜のような儚げなSEに切れ味のあるギターのリフが絡みつくことで音にハードさが生まれ、Garbageらしい勢いを感じさせる曲となっています。




原点回帰と思わせつつ、新たなGarbageを見せつける作品

結局のところ、初期のGarbageを思わせるアルバムなのか?と聞かれれば答えはNoだと思います。

ただ、このアルバムの持つダークさや色気は初期作品が好きなGarbageファンの耳にもすぐ馴染むはずです。

音楽の路線が少し変わろうとも「Garbageかっこいい」と思わせてくれるあたり、さすがだと言わざるを得ません。

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