今回はQueens of the stone ageの2ndアルバムRated Rをご紹介します。
QOTSAの他のアルバムもレビューしていますので、よろしければこちらもどうぞ。
アルバム概要
アーティスト:Queens of the stone age
アルバム名:Rated R
リリース:6/6/2000
トラックリスト
Feel Good Hit of the Summer
The Lost Art of Keeping a Secret
Leg of Lamb
Auto Pilot
Better Living Through Chemistry
Monsters in the Parasol
Quick and to the Pointless
In the Fade
Tension Head
Lightning Song
I Think I Lost My Headache
QOTSA屈指のテンションの高さ
このアルバムは1曲目のFeel Good Hit of the Summerからそのぶっ飛び具合がひしひしと伝わってきます。
歌詞は↓の通り薬物の名前をひたすら繰り返すだけで、ギターもおそらくコードひとつで駆け抜けていく、いろいろと型破りなこの曲。
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Nicotine, valium, vicadin, marijuana, ecstasy, and alcohol
Cocaine
そんなヤバさは音からもにじみ出ていて、気付いたらドラムのビートに合わせて頭を振りたくなってきます。
お行儀のいいロックファンが増えてきたことに対する、QOTSAからの挑戦状というか、「お前らこれくらい狂ったロックも聞けるのかい?」と挑発を受けているような気さえしてきます。
この勢いは1曲目だけでおさまることなく、結局アルバム全編を通してゴキゲンなロックで聞き手を翻弄します。
アルバム6曲目のMonsters in the Parasolはギター/ボーカルのジョシュがLSDを初めて使った際のことを歌っているらしく、そんなことを公言していいのかと日本人の私はあらぬ心配をしてしまいます。
それにしてもPVのサムネイルのジョシュの不適な笑みといったら…アルバムのコンセプトを考えるとワルガキという言葉がぴったりです。
続くアルバム7曲目のQuick and to the Pointlessなんて少し頭のネジが吹っ飛んだとしか思えないボーカルと演奏。
最近のQOTSAはこういった勢いが少し足りないなと思い、ついついこのアルバムを引っ張り出してきます。
このアルバムではギター/ボーカルのジョシュだけではなく、ベース/ボーカルのニックも歌声を聞かせてくれますが、私は彼の歌声も好きなんですよね。
Auto Pilotではニックの狂った歌声ではなく、気だるげにきちんと?歌い上げる姿が堪能できます。
ここまでご紹介した曲にピンと来た方、あるいはとりあえずドラッグやアルコールで少しネジが飛んだようなロックをお求めの方はぜひこのアルバムを通して聞いてみてください。
薬物やアルコールをテーマにしてぶっ飛んでいるものの、メロウで味わい深くもあります
アルバムのテーマのぶっ飛び具合を綴ってきましたが、実は耳に残るメロウな楽曲も多く、イロモノなロックはちょっと…と敬遠したくなった方にも騙されたと思ってぜひ聞いていただきたいです。
アルバムのリリースを重ねるにつれて堅実な音作りになっていったQOTSAですが、1stアルバムから変わらないものもあり、そのひとつはこの毒気のある聞きやすいメロディだと思います。
…Like ClockworkやVillainsあたりからQOTSAを聞き始めた方は、有名曲が多く収録されたSongs for the Deafを次に手に取る方が多いかと思いますが、私は1stアルバムと今回のRated Rをまずは聞いていただきたいです。
最近の作品とは少し雰囲気の違いを感じるかと思いますが、音楽の芯の部分は共通するものがあるため、きっと耳にすぐ馴染んでくるはずです。
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