【レビュー】Higher Truth by Chris Cornell

Chris Cornellの4枚目のソロアルバムであり、彼の最後の作品となったHigher Truthをご紹介します。

アルバム概要

アーティスト:Chris Cornell
アルバム名:Higher Truth
リリース:9/18/2015
トラックリスト
Nearly Forgot My Broken Heart
Dead Wishes
Worried Moon
Before We Disappear
Through the Window
Josephine
Murderer of Blue Skies
Higher Truth
Let Your Eyes Wander
Only These Words
Circling
Our Time in the Universe




Chris × アコースティックサウンド = 傑作

今回ご紹介するHigher Truthは、Soundgardenの作品を含めてもChris Cornellのキャリアで5本の指に入る作品であることは間違いありません。

まず、アコースティックという骨と皮だけの最低限の演奏をバックにChrisの力強い歌声を堪能できる点が大きいでしょう。

グランジというジャンルの魅力を最大限に引き出してくれるのはいつもアコースティックスタイルの演奏であり、例えばNirvanaのMTV Unpluggedライブなどでもそれは証明されてきました。

歌唱力がズバ抜けているChrisの歌声をアコースティック主体の演奏で聞きたいな、と待ち望んできたファンも多かったはずです。

今作ではChrisの歌声を非常にシンプルな演奏のもと聞くことができ、その生々しさに興奮さえ覚えます。

今作が素晴らしい理由のもう一つが抜群のメロディ群です。

正直、ここまで粒揃いの曲が収録されているとは思っていませんでした。

Chrisのキャリア史上トップレベルの聞きやすいメロディの曲が並んでおり、コアなファンでなくても純粋にその素晴らしさを堪能できるはずです。

曲のアレンジもただのアコースティックロックというよりは、ブルーグラス的な息遣いが感じられます。

きっとNeil YoungやBlack Crowesといったアーティストを手がけてきたプロデューサーのBrendan O’Brienの手腕によるところも大きいのでしょう。

アコースティックギターを中心に置いて、過剰ダビングにならない範囲で楽器の音を重ねていますが、その按配が絶妙。

繰り返しアルバムを通して聞いても飽きが来ないアレンジとなっています。




次回作を期待していた中での悲報

ご存知の方も多いかと思いますが、今年5月18日に自ら命を絶ちChris Cornellは永遠の眠りにつきました。

Higher Truthという素晴らしい作品を世に送り出して、Soundgardenとしてのツアーも精力的に行っていたそんな最中の悲劇。

2017年3月にはソロ最新曲のThe Promiseもリリースされ、ソロとしての活動再開も期待されていました。

Chrisのご冥福をお祈りするとともに、これまで才能溢れる作品たちを残してくれた彼にありがとうと伝えたいです。

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