【レビュー】Look to the Sky by James Iha

スマパンのオリジナルメンバーでの活動再開の可能性について記事にしましたが、その流れでギタリストのJames IhaのソロアルバムLook To The Skyをご紹介したいと思います。

スマパンがオリジナルメンバーで活動再開?

アルバム概要

アーティスト:James Iha
アルバム名:Look to the Sky
リリース:3/14/2012
トラックリスト:
Make Believe
Summer Days
To Who Knows Where
Till Next Tuesday
Dream Tonight
Dark Star
Appetite
Gemini
Waves
Speed of Love
4th of July
A String of Words




ノイジーなギターで時代を築いたギタリストによる、上質なポップソング集

James Ihaと聞いてスマパンでのディストーションのかかったラウドなギターを連想する方も多いかもしれませんが、このソロアルバムはアコースティック主体の非常に優しいポップがつまっています。

1曲目のMake Believeのイントロのアルペジオが聞こえてきた瞬間から、優しいふわふわとした音楽世界にたちまち吸い込まれます。

James Ihaのソロ作品を聞いたのは本作が初めてでしたが、こんなにも温かくて優しい音だとは思わず、いい意味で非常に裏切られたのを思い出します。

思い返せばスマパンでイハが作曲しているマヨネーズで証明されている通り、彼のメロディセンスは抜群なんですよね。

そんな彼がバンドという枠から解放されて、もう一歩リラックスした環境でのびのびと作曲を行ったことが音から感じ取れます。

今回のアルバムは音だけではなく、歌詞を含めて作品全体を通してロマンティックで透明感があり、まるで初夏に木陰でうたた寝をしているかのような心地よさがあります。

しかし、耳をすましてじっくり聞いてみると実はひとつひとつの曲がそれぞれに個性を持っていることにも気付かされます。

それは彼のソロ1作目と比較して、シンセサイザーや打ち込みが多用されていることが要因で、明らかに音の幅が広がってるんですよね。

ネットなどで本作のレビューを見ているとSpeed of Loveの良さについて語っている方が多いですが、私も同感です。

この曲のひとつ前の曲Wavesからの流れはこのアルバムのハイライトであり、グッとこみ上げてくるものがあります。

私自身大好きなこのアルバム、世界中の音楽レビューを見てみると実は賛否両論、評価が分かれています。

たしかに派手さはなくひたすらに控えめなメロディが聞こえてくることに加え、アレンジもシンプルなので賛否両論あってもおかしくないのかなとも思います。

しかし、少なくとも私個人としてはここまで安心して聞けるポップ作品は貴重です。今後も事あるごとに聞くんだろうなと思います。

以前このアルバムを海外旅行の帰りのフライトの中で聞きましたが、旅の終わりという現実と非現実が混ざり合うタイミングで聞くことで、その持ち味である夢見心地なメロディがスッと体に染み込んできて最高だったんですよね。

この夏も海外への旅行を計画しているので、またこの作品の曲たちの魅力にどっぷり浸りながら旅の余韻に浸りたいです。

 

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